11月1日、パシフィコ横浜で Google Developer Day 2011 が開催されました。
毎年参加させていただいており、今年もなんとか参加してきました。
サプライズ
結果的にはとても楽しかった GDD。セッションに迷うのは毎度のことですが、今年は色々「しかけ」が用意されており、楽しめるイベントになっていました。
ただ、恒例?のサプライズ発表は特になかったので、ちょっと残念。
全体を通して、やっぱり HTML5(Chrome) と Android(Ice Cream Sandwich) に力入ってましたね。
今回参加したセッションは次の通り。
- Android の最新情報
- Google+ Hangout アプリを作ろう
- 今までにないサイトを作る:HTML5 による最新ウェブアプリ
- Google Apps : 新しい API、新機能、ベストプラクティス
- Google のエンジニアの日常
- イグナイト ( ライトニングトーク )
改めて見ると、新サービス関連に偏ってます。
セッションの内容も、サービスの説明から入る分、あまりコアな情報はありませんでした。
既存サービスのセッションのほうが割りと濃い内容だったみたいです。
Android の最新情報
気になる Android 4.0 。Android 4.0 からは、テレビ、タブレット、スマートフォンなど、すべてのデバイスをカバーする。
なので、デザインはより慎重に行う必要がある。画面サイズの管理も。
ソーシャルもより重要に。Google + が前面に出ています。インテントを利用した設計がおすすめ。
思った以上に、NFC の Android Beam は面白いですね。今開いているWebページが、相手の端末にも表示されるデモは素晴らしかったです。
それと、Wifi Direct ってのも気になります。端末同士がダイレクトにネットワークでつながるということで、面白い使い方ができそうですね。
Google+ Hangout アプリを作ろう
違うセッションを予定していたけど、基調講演で Hangout が気になったので続きを聞いてみた。
基本的に、iFrame のガジェットで構築。ビデオカンファレンスのようなものを手軽に構築できそう。
デモは、チャットルームのような Hangout で、招待された人とビデオチャットしながら、参加者のロボットアバターがアプリ内で動く。というもの。
データはひとつの Shared データなので、参加者全員にリアルタイムで更新される。
面白そうだけど、どんな使い道があるか?今後に期待です。
今までにないサイトを作る:HTML5 による最新ウェブアプリ
HTML5 のフルスペックである Chrome ならこんなことまでできる!という内容でした。
これからのWebアプリは、ビジュアルも重要だと。
HistoryAPI でシングルページだけど、URLが変わってブラウザの戻るも使える。GitHub みたいなページ遷移。たしかにコレ重要ですね。
FilesystemAPI では、ネイティブとの連携でファイルのドラッグドロップなど、ネイティブファイルを操作できる。
古いブラウザには、Polyfills や Chrome Frame を使うのがいいみたい。
ライブラリは、lawnchair , Boilerplate , Modernizr を使うといい。
これらが ブラウザ標準で利用できるのが素晴らしいですね。(まだまだ対応していないブラウザも多いですが)
Google Apps : 新しい API、新機能、ベストプラクティス
DevQuiz での Apps Script が面白かったのでもう少し詳細を期待していましたが、やっぱり、そもそも Apps Script は知名度が低く、触り程度の紹介でした。
しかし、UI Builder や PickerAPI などビジュアル的にも Google UI と統一されたものが揃ってきて、かなり使えるという印象でした。
マーケットプレイスでの公開も拡充してきており、Apps Script は今後本気で勉強したほうがよさそうです。
Google Data API については、これまでの複雑なものをシンプルにすべく [HTTPS] [OAuth2] [JSON] で統一とのこと。これは嬉しいですね。
API の確認には、Google APIs Explorer が便利。
Google のエンジニアの日常
あの有名な yugui さんが登場とのことで、観てきました。
オープンソースな人から見た Google というのは面白かった。
オープンソースの世界では当たり前の光景が、Google という巨大な組織でも適用されているのがすごいと。
エンジニア主導、ドキュメント、コードレビュー、ひとつのリポジトリなどは、初めての GDD に聞いた時と変わっていないようで、その徹底ぶりが Google の強みだと改めて感じました。
イグナイト ( ライトニングトーク )
最後のセッションは、おなじみ?Google スタッフによるダンス!合計30時間も練習したんだとか。みなさん、お上手でした。
Chrome の WebAudio と Node.js のデモはすごかったですね。基調講演でも WebAudio が紹介されていて、Javascript と HTML5 で音まで操作できるみたい。昔の MIDI を奏でるサイトをパワーアップできそうです。
初めにもらった、3Dメガネ。結局自分は使わなかったけど、どうやら Youtube が 3D に対応した動画があるようで、帰宅後我が家は大興奮でした。
緑と赤のあのメガネをお持ちの方は、是非御覧ください。
まとめ
世の中、Javascript と HTML5 の世界になるようです。この2つの技術は必修科目ですね。
そして、進化した Android と AppEngine でバックエンドとモバイル。
ソーシャル対応に Google+ 。ビジネス Apps では、Apps Script 。
なんだかんだで、覚えることはイッパイです。
最後に、スタッフやボランティアの皆様方、お疲れ様でした!